天神市潜入記1 (画像あり)

10月25日(土)朝。
さわやかな朝の目覚め。
今日は一ヶ月楽しみにしてきた、北野天満宮の「天神市」に初めて行く日なのだ。
早起きも全く苦にならない。どんな着物が私を待っているのか、と考えるだけでわくわくしてくる。

さすがに10月も末なので、朝早いと少し寒め。情熱だけが私を暖めてくれる(詩人)
電車に揺られて京都に到着。
しかし、ここで重大なミスに気が付く。なんと!お金をおろしてくるのを忘れたのだ!(←アホ)市は現金オンリーだしねぇ。なので、ATMでお金がおろせる時間になるまで足止めをくらった。ロスだわ。

さて、天神市の行われる北野天満宮までは、京都駅からバスに乗る。私が乗ったのは、51系統の北野天満宮行き。
さすがに土曜なので、朝から人が多い。バスもぎゅうぎゅう詰め。しかもすぐ着くと勘違いしていたけど、バスに揺られること40分。バス停にして24個め!ビックリである。

ようやく北野天満宮に到着!あー!お店でてるぅ。小走りになる私。
すでに結構賑わっていて、ちょっとあせっている。
やはり初めてのところは地形が分からないので、なかなか着物屋を見つけられなかった。天神市は縁日でよく見られるような屋台が多く、入り口のあたりはほとんどが食べ物屋なのだ。(ちなみに弘法市はせいぜい佃煮とか豆などで、あまりご飯向きな店はない)
うろうろして一本道を歩いていると、神社の門にまでたどり着いてしまう。そこでUターン。罰当たりなやつだ。あとでお参りします。

よく見ると、神社に沿うような形でもう一本道があった。そっちに行ってみると、あります、あります、お着物。しかもかなりの頻度で。
なんか弘法市で見たことあるような店もでている。

早速飛びつきます。
一生懸命探していると、他のお客さんがお店の人に、これこれこういう着物ないの?と聞いていた。そしたら
「あんた~、そらええの欲しかったら、もっとはよ来な~」とのこと。
「えっ、まだはよ来なあかんの?」
やっぱり、いい物は朝すぐ買われちゃうのね。今度はもっと要領よく来よう。

とりあえず一通り、ざっと見て歩いてみる。やっぱり手前ほど状態がよくお値段もそれなりのもの、奥にいくほどピンきりで(逆に言えば掘り出しものがある?)値段が安め、という感じかな?

お金がおろしたてで、万札しか持ってなかったから、やっぱりこういう骨董市じゃ、ある程度のお値段がするものじゃないと、お金だしにくいんだよね。500円のとかじゃあね。
最初におっ、と思ったのは赤と白の市松模様の派手で可愛い銘仙。でも襟元に致命的なシミが!それなのに7000円とは強気なお値段である。私は買わなかったけど、他の人が買っていくのを見た。うーん、ブローチとかすれば誤魔化せたのかもしれない。

そして、本日最初のお買い物。
箱に帯がいっぱい並べてあるお店で、人と物をかき分けて発見。
青地に白と黄色(所々銀も入っているの)チェックの名古屋帯。なんかポップな感じに使えそう。
状態もかなりよく、2000円。(写真右)
              帯

そのお店で1回買い物して、また戻ってきたときに見たら、他の人がかき回したせいでさっきは気づかなかった帯が見えていた。こういうこともあるから、箱の下までよく見なくては。
銀に赤の波線が入った、派手な名古屋帯。ウルトラマンを彷彿とさせる。2500円。(写真右)

大きな買い物をしたところで、小物をチェックしてまわる。
ダンボールに帯締めがごちゃ混ぜになっているところを発見。すべて200円らしい。結構可愛いのも混じっている。写真ではよく見えないけど、水色で外側が藍色になっている夏用の帯締めと、白いふちで真中が赤くてラメが入っているものを購入。
さらに帯締めに混じって、伊達締めも入っていた。赤地に千鳥と波模様が入っているの。可愛い!ちょっとシミもあったけど、すごく模様が気に入ったので買った。1000円。
しまった、まけさせればよかったかな。でも、すでに買う気マンマンの顔してたからなぁ。私の負け。
               
入念にお店をチェックして回っていると、感じのいいお姉さんのやっているお店が。商品を並べている台の下にもダンボールがおいてあり、そこに帯を並べてあった。しゃがみこんでよく見てみると、可愛い帯があるじゃないの!白のモスリンの花柄模様帯を見たあと、青と水色のおしゃれ帯?も発見。私こういう色あい大好き。
高いんだろうな、と思ってみたら500円。買います。
このお値段に味をしめて、さっき見ていた白い帯を手にとろうとしたら、あとからやってきた女の子にとられてしまった。私が必死にごそごそ見ていたから、掘り出し物の気配をかぎつけてきたのね。ジトっと見ていたけど、結局その子が白い帯をお買い上げ。悔しー!
一瞬だわ、本当に一瞬の世界なんだわ。気に入ったら即確保だよな~。改めて決意。
でも、この青い帯を買えたから満足。白い帯を買った子は、逆に私の手元の帯をチラチラ見ていた。一勝一敗ね。
                着物

そして最後にようやく着物をお買い上げ。
これもダンボールに入っていて、1枚500円・3枚1000円だった。
黄色いチェックの着物で、八掛が可愛いピンク。気軽に着られるかなぁと思って。それに、今日最初に買った青地の帯を合わせたらいいんでないの~、と企んでます。
                着物
500円。
ところでこれを見ていたら、店のおばちゃんが「それは木綿やねん。着やすくてええで~。黄八丈や」
などと言ってきた。木綿で黄八丈??詳しく知らないけど、なんか変なの。と、思って帰って、辞書で調べてみた。
「黄八丈→紬の着物」
やっぱり違うじゃん!!可愛いから買ったんだし、500円だからいいけどさ。素人だと思って適当こいてんじゃないの~。


今日はこの辺でお買い物終了ー。

エネルギーを使ってお腹がすいたので、屋台でから揚げやクレープを食べる。満足。いろいろお店があるからいいなあ。

今回は着物で着ている、特に若い人達をたくさん見た。なんか嬉しくなる。
私も着てくればよかったかな?と思ったけど、そうすると必死こいて商品見られなくなるからなー。もうちょっと余裕のあるときに着てこよう。

しかし帰りは帰りで、バスが混雑してダイヤが乱れていたのでかなり大変だった。
やっぱり人が少ない朝に来て、人が市に夢中になっているスキに帰るにかぎります。




© Rakuten Group, Inc.